【マークアップ言語ってなに？】文系・IT未経験者でも知っておきたい「Webページの基本」

「プログラミング言語」は耳にしたことがあるかと思いますが、「マークアップ言語」という言葉はご存じでしょうか。

マークアップ言語は、Webページを作成する上で必要な言語です。今日は、Webページを構成する言語の一つである、「マークアップ言語」について解説したいと思います。

「Webサイトをつくりたい！」と思っている方や、ITを目指す方ならだれでも知っておきたい基本的な知識になりますので、ぜひさいごまでご覧ください。

マークアップ言語とは

マークアップ言語とは、「コンピューターやテキストを開くアプリケーションに、テキスト全体の構造を伝えるための言語」です。

テキスト全体の構造とは、たとえば、どの文章が「見出し」で、どこからどこまでがひとつの「段落」であるかなどを指します。テキストの構造を意味する要素としては、具体的に以下のような要素があげられます。

マークアップ言語では、上記のような要素をそれぞれ「タグ」と呼ばれる特殊な記述方式で明記し、これにより、コンピューターやそのテキストを開くアプリケーションは、それぞれの要素を識別して処理することができるのです。

プログラミング言語との違いとは？

プログラミング言語は、実行したい処理などの「命令」を記述し、命令を処理した結果によって処理を分岐したりする目的で使用されます。つまり、動的な処理を実行したいときに利用する言語です。

一方、マークアップ言語は、文章の全体の構造や、テキストの役割を与えるだけであり、計算など、具体的な処理を実行することはできません。つまり、静的な情報を伝えるためだけに利用する言語です。

Webページとマークアップ言語の関係

さて、ここまでマークアップ言語とはなにかを説明してきましたが、具体的にどういった場面で使用されるのでしょうか。

マークアップ言語が使用されるシナリオは複数ありますが、中でも一番使用されるのは、「Webページ作成」です。

実は、みなさんが目にしているWebページは、マークアップ言語の一つである「HTML」という言語で記述されています。このページにも見出しや、段落、テキストブロックなどの要素があることがわかるかと思いますが、これらの要素は「HTML」によって「タグ」で識別されているのです。

他にもマークアップ言語は複数あるので、ここでは代表的なマークアップ言語をいくつか紹介させていただきます。

HTML (HyperText Markup Language)

Webページの構造を定義するための言語で、タグを使用して要素をマークアップします。段落、見出し、リンク、画像などの要素を記述します。

XML(eXtensible Markup Language)

データの構造を定義するための言語で、タグを使用して階層的なデータ構造を記述します。ウェブサービスやデータの交換などの用途で広く使用されます。

XAML(eXtensible Application Markup Language)

Microsoft が開発したマークアップ言語であり、Windows プラットフォームで使用されます。主に、WPF (Windows Presentation Foundation) や Xamarin.Forms などといったアプリケーション開発フレームワークにおいて、UI（ユーザーインターフェース）を記述するために使用されます。

Webページを構成するもう一つの要素 : CSS (Cascading Style Sheets)

先ほど、Webページは「HTML」というマークアップ言語により構造が示されていることを説明しましたが、実は「HTML」では、文字の色や大きさなどの装飾を指定することができません。

そこで使用されるのが、「CSS (Cascading Style Sheets)」という、装飾のための「スタイルシート言語」です。
スタイルシート言語とは、「テキストや、コンテストの見た目 (スタイル) 」を定義するために使用される言語をいいます。

Webページは、「HTML」と「CSS」を組み合わせることできれいな見た目の文書を表示することができているのですね。

マークアップ言語は勉強した方がいいの？

結論からいうと、「ホームページやWebサイト作成に興味のある方」は、マークアップ言語を学習することをおすすめします。

それ以外の方は、マークアップ言語という用語の意味や目的は知っていた方がいいと思いますが、習得までする必要性は低いかなと思います。

ただし、アプリケーション開発においてはプログラミングに関する知識だけでなく、XMLなどを使用して使用するデータの構造を示す必要がある場合もあります。そのため、マークアップ言語は「習得しておいても損はない」どころか、むしろ習得しておいた方がいろいろなところに汎用できて自分の幅も広がります。

その上、記述のルールがわかりやすく、とても読みやすいので、習得の難易度も低めです。

そのため、もしも自分のスキルアップのために時間を確保することが可能な方にも、ぜひマークアップ言語についての学習をおすすめします。

さいごに

今回は、「マークアップ言語」についての紹介と、「Webページ」の仕組みについての説明をさせていただきました。

今回の内容は、Webページ作成に関わりたいと思っている方以外にも、IT業界で働く方にとっても概要だけでも知っておきたいとても基本的な知識になります。

ぜひ今回のページを入口に、マークアップ言語に関する理解を深めてみてください。