さて、いよいよ内容の作成です。
これまでに取り組んできた手順で 「落とす理由がない自己PR」を作成するのに必要な材料は揃いました。
今回が最後のパートになりますので、ぜひ一緒に頑張って最強の自己PRを完成させましょう!
自己PRの内容の決め方
自己PRの内容は、以下の順番で考えていきましょう。
- アピールポイント
- アピールポイントを証明するエピソード
- アピールポイントをいかしたビジョン
1. アピールポイントを決める
まずは、以下のページで作成した「企業プロフィール」と「職種プロフィール」を用意します。
企業プロフィールには、「その会社が求める人材像」、職種プロフィールには、「その職種が求める人材像」の情報がまとまっているかと思います。
これらを読み、「その会社が求める人材像」、もしくは「その職種が求める人材像」と重なる自分の要素を探してみましょう。
びったりはまる強みがあると最高ですね。
しかし、「あてはまる要素がなにもない……」と思われた方も安心してください。
そう感じた方は、どの企業でも求めている人材の要素をアピールしましょう。
それは、「努力ができる人材であること」です。
努力できる人材が必要ない企業なんて存在しませんよね。
なのでもし思いつくことがなければ、努力家であることをアピールポイントにしてみましょう。
考え方としては、アピールポイントがその会社、もしくは職種において生かされる場面があるかどうかです。
ですので、これにあてはまる要素であれば問題ありません。
なお、そのほかにも以下のような要素は基本的にはどの会社でも求めらているので、参考にしてみてください。
- 粘り強さ
- コミュニケーション力
- 責任感の強さ、など
2. アピールポイントのエピソードを考える
次に、アピールした要素を持っていることを証明するためのエピソードを考えます。
考えるといいましたが、事実を述べる必要があるので、そう思ったエピソードが浮かぶ場合にはそちらで問題ありません。
しかし、先ほど自分の強みが思い浮かばず、「努力できること」をアピールポイントに決めた方は頭を抱えていらっしゃると思います。
その場合は、今からできることでいいので、努力した実績をつくってみましょう。
たとえば、
「少しでもITに関する知識を身に着けるため、授業後に図書館に通い勉強を続け、独学で基本情報技術者資格を取得しました。」
という実績や、
変化の早いIT業界の中でも活躍できる人材になるため、毎日IT関連のニュースからトレンドの情報収集をし、並行して資格試験の勉強も続けています。
という行動の実績をつくるのも有効だと思います。
ただしこの2つを比較して感じたかもしれませんが、
「こういう努力をした結果、こういう成果がでました」という具体的な数字や成績があるほど説得力が増しますよね。
なので、数字や成績として残るような成果をつくれる実績をつくれるとよいでしょう。
3. アピールポイントのいかし方を考える
最後に、そのアピールポイントをどう生かせるか考えます。
そのアピールポイントをいかして、どう貢献していきたいのかというビジョンですね。
ここでのポイントは、その会社のためになるいかし方をすることです。
たとえば責任感の強さや努力できることを強みとしてあげた場合を例にすると、
以下のような説明をすることで会社にとってのメリット (以下の例では会社の発展) になるような強みのいかし方ができていますよね。
貴社に入社することができましたら<職種名>としての責任感を持って働き、貴社のさらなる発展のために努力できる自信がありますので、どうぞよろしくお願いいたします。
このように、自分の強みが会社にとっていい結果を生み出すことを示せるようなビジョンにすることを意識して考えてみましょう。
文章の組み立て
ここまでを終えたら、あとは以下の構成に沿い文章を組み立てるだけになります。
文の数は目安ですが、これくらいの文でまとめると簡潔にまとめられた印象を与えることができます。
ぜひこれまでに考えてきた内容を整理し、きれいな文章に落とし込みましょう。
- アピールポイントの宣言 : 1文
- 証明するためのエピソード : 4~5文
- 入社後のビジョン (アピールポイントのいかし方) : 1文
さいごに
お疲れ様でした!
以上で、「落とす理由がない自己PR」の完成です。
ここまで大変だったと思いますが、粘り強く取り組めたみなさんは素晴らしいと思います。
間違いなく将来有望な方です。
あとは、完成したエントリーシートを先輩や、キャリアセンター就活エージェントなどのプロに見てもらい、客観的な意見を反映させながらより磨きをかけていくとよいでしょう。
今回作成した自己PRが、みなさんの就活・転職の成功の役に立つことを心から願っています。