【文系エンジニアのキャリアとは?】文系で外資系IT企業でエンジニアになった人のキャリアを紹介

  • URLをコピーしました!

文系・未経験でエンジニアを目指すのはこわいですよね。
「自分がやっていけるのだろうか」、「昇格できるキャリアはあるのだろうか」。そういった不安もあるのではないかと思います。

ただ結論から言うと、文系やIT未経験の方でも活躍されているエンジニアの方はたくさんいるので問題ない、です

今回は、そんな不安をいだいている方のために、文系出身で外資系IT企業のエンジニアを勤めた筆者のキャリアと、活躍できるおすすめのキャリアについてをご紹介したいと思います。

目次

文系出身はエンジニアとして活躍できない!?

インターネットで文系やIT未経験からのエンジニア就職・転職に関する情報を探していると、「文系エンジニア やめとけ」のような検索キーワードを目にすることがあるかと思います。

でも、安心してください。これらの記事に目を通しても、結論、文系でエンジニアでも問題ないという結論にまとまっているものがほとんどです。

なぜなら、実、エンジニアとしての技術力が磨かれていくのは「働き始めた後から」だからです。
働く過程で日々わからないことに「ぶつかり」、「学び」、「できるようになる」というサイクルを繰り返すことで、エンジニアとしての力を大きくつけることができるのです

つまり、このサイクルを回すために必要な「ITへの興味や熱意」を持っている限り、誰でも必ず成長することができるのです。なので、文系やIT未経験という経歴は気にしなくて大丈夫です。興味がある方は、「ITへの興味と熱意」だけをもってITの世界に飛び込みましょう!

筆者のキャリア

入社1 – 2年目

筆者は、文系出身で外資系IT企業にエンジニアとして入社しました。

担当製品は「オペレーティングシステム(OS)」で、メモリダンプと呼ばれる情報や、トレースと呼ばれる実行ログなどの情報を解析することで、OSにおいて発生した問題のトラブルシューティングやソリューションの提供、また、開発部門へのバグの修正依頼などの業務を行っていました。いわゆる「サポートエンジニア」という職種ですね。

もちろん最初はパニックです。
毎日毎秒わからないことと対面していて、なにかひとつできるようになってもまた次の瞬間にはわからないことと対面して、その都度人に聞いて、、という日々を繰り返していました。

でも日々いろいろな種類の「わからないこと」と対面していると、あるときから「自分の基本があがっていること」に気づいたのです。

「そーいえば入社当初はドメイン環境の構築すらできていなかったけど、こんな簡単なこともできなかったのか」

とか、

「最初は呪文にしか見えなかったのに、今はこのログなら自力で解析できるようになってるな」、とか。

こうして日々わからないことと対面することを繰り返して、自分の基礎力をあげていったのです。

入社3-4年目の前半

入社3年目になると、自分の仕事は自分でコントロールできるようになってきました。
すべて自力で完結できるという意味ではなく、「自分でできるところ」と「人に聞かなければわからないこと」の判断が適切にでき、自分と人の力を借りて案件を解決することができるようになった、ということです。

そうすると、他のメンバーのサポートも任されるようになってきます

チームの中では比較的コミュニケーションが得意な方だったので、チームを複数人のグループにまとめた「セル」という単位のリーダーを任されました。そこでは、技術的なサポートはもちろん、メンバーの案件管理や、仕事のクオリティを向上するための施策なども考えるようになりました。

そこで筆者は、「技術も好きだけど、やっぱりメンバーのためにできることを考えたり、コミュニケーションをとったりするのも楽しいな」ということに気づきます。

入社4年目後半~

入社4年目の後半になると、リーダーシップマネジメントを本格的に意識して仕事をするようになりました。

その結果、4年目の後半には、最年少にしてチーム全体のリーダーに昇格することができ、メンバーの案件の技術サポートはもちろん、マネジメントにかかわる仕事をメインで行うようになりました。

つまり、最終的には「エンジニア」から「エンジニアたちをまとめるチームリーダー」になったということですね。

なお、そもそも昇格のスピードが速いというのに驚かれた方もいらっしゃるかと思いますが、これは実力主義の外資系企業ならではだと思っています。もし、外資系企業に興味のある方は、以下の記事を参考にしてみてください。

文系エンジニアにおすすめのキャリアパスとは?

上で紹介したように、筆者は最終的には「チームリーダー」というポジションに就くことができましたが、これは「技術が好き」という気持ち以外にも、「コミュニケーション能力があったからだと思っています。

実は、筆者の周りにも、「コミュニケーション能力」と「技術力」というスキルをかけあわせて活躍されている文系出身の方がたくさんいます。以下に、「コミュニケーション能力」と「技術力」というスキルを活かすことのできる一部の職種を紹介させていただきますので、みなさんのキャリアデザインの参考になれば幸いです。

サポートエンジニア

まずはじめにおすすめなのが、筆者自身が経験した「サポートエンジニア」という仕事です。

これはまさに、技術的な問題をかかえるお客様をサポートする仕事なので、「技術力」と「コミュニケーション能力」のどちらともが磨かれることで、エンジニアとしての価値が高まる職種になります。問題を解決することのできる技術力はもちろん、お客様とのスケジュールの交渉やゴール設定、開発部門とのコミュニケーションなどが必要になりますので、どちらのスキルレベルも高い方ほど優秀なエンジニアとして評価されます。

セールスエンジニア

次に、「セールスエンジニア」です。
「プリセールスエンジニア」と呼ばれたり、「技術営業」と呼ばれることもあります。

この仕事は、売る行為がメインなのではなく、「売るための技術的なサポートをする」仕事です。

どういうことかというと、まず、サービスを売る専門は営業職ですが、営業の方は技術的な知識がなければ商品に魅力を説明しきれない可能性がありますよね。そこで、「セールスエンジニア」の出番です。

営業の方が説明できないような技術的な知識や魅力をお客様に提供し、そのサービスを購入していただけるようサポートするのです。

技術力はもちろん、お客様にそのサービスの魅力を感じてもらえるようなコミュニケーション力が必要になりますので、まぎれもなく「技術力」と「コミュニケーション能力」がいきる仕事のひとつです。

ITコンサルタント

最後に、「ITコンサルタント」です。

ITコンサルタントは、商品やサービスを売るためではなく、「お客様の課題を解決できるような技術的な知識」を提供する仕事です。ですので、いわば「自分自身がサービスそのもの」、というわけですね。

ITコンサルタントは、お客様の課題をヒアリングし、その課題を自分の知識をもとに解決する必要があるので、「技術力」はもちろん、「コミュニケーション能力」も必要になります。

なお、「セールスエンジニア」と混同されがちですが、セールスエンジニア」は商品やサービスを売るために技術力を提供する仕事であるのに対し、「ITコンサルタント」は、お客様の課題を解決できるような技術力を提供する仕事という明確な違いがあるので、この違いは意識しておきましょう。

さいごに

今回は、文系におすすめのキャリアパスを筆者の体験をもとに紹介させていただきました。

文系出身というと、ゴリゴリの理系の方に引けをとってしまうのではないかという不安も感じるかもしれませんが、誰しも強みと弱みがあることを忘れないでください。

ここではコミュニケーション能力を強みの例としてあげましたが、ぜひあなた自身の「強み」を見つけ、素敵なキャリアを築いていかれることを願っています。

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次