さて、以下の前回のページでは、「落とす理由がない志望動機」とはどういうものなのかということを説明させていただきました。
今回は、「落とす理由がない志望動機」の作成に向けて必要な第一歩目、「企業分析」を行っていきましょう!
志望動機を書き始めるより前にするべきこと
まず、志望動機を書き始めるよりも前に必ず行わなければいけないことがあります。
それは、志望している企業の「ホームページ研究」です。
このステップは一番大事なステップなのですが、実はこのステップを行っていない就活生・転職希望の方が意外と多いのですよね。
なぜ「ホームページ研究」が重要なのか
では以下で、まずなぜこの「ホームページ研究」が重要なのかを説明させていただきます。
「ホームページ研究」が需要である理由は、主に以下の2つの理由があげられます。
理由① : その会社のことを知るための「4つの重要な情報」が書かれているから
「ホームページ研究」が重要な理由の一つ目は、ホームページには、「落とす理由がない志望動機」を作成する上でかかせない、以下の4つの重要な情報が書かれているからです。
- その会社が何を目指している会社で、
- そのためにどんな事業を展開しているのか。
- また、その目標を達成するために何に力を入れていて、
- どんな人材を求めているのか
いい志望動機をつくるためには、まずはその会社のことを知ることが大切になります。
そしてその会社を知るために必要な情報は、すべてホームページに書かれているので、この「ホームページ研究」というプロセスはとても重要なのです。
理由② : 「志望動機の合否」を判定するポイントが書かれているから
エントリーシートや面接で候補者の採用・不採用を判定する担当者は、実は明確な合否の判断基準をもっています。
そしてその判断基準となるのが、理由①の項番4に記載されている、「どんな人材を求めているのか」というところなのです。
「どんな人材を求めているのか」ということは、「それに該当する人材であれば採用したい」ということなので、これを知ることが「落とす理由がない志望動機」をつくるために必要なのです。
「ホームページ研究」のやり方
では、実際に「ホームページ研究」を行うための手順を説明していきたいと思います。
みなさんもぜひ、以下の手順に沿って一緒に進めてみてください。
Step1 : 企業のホームページにアクセスする
まずは、志望している企業のホームページにアクセスしましょう。
ここで気を付けるべきポイントは、BtoCの企業 (お客さんが一般消費者の企業) である場合、一般消費者向けのホームページと、企業情報が記載されたホームページが別で用意されている場合があります。
私たちがアクセスすべきなのは、「企業情報が記載されたホームページ」になります。
そして企業情報が記載されたホームページは、大体の場合、採用情報もあわせて載っていることが多いです。
そのため『企業名 採用』などのキーワードで検索し、採用情報も載っているホームページにアクセスするようにしましょう。
Step2 : 「経営理念」や「ミッション」が載っている箇所を探す
企業のホームページにアクセスできたら、次は、その会社の「経営理念」や「ミッション」が語られている箇所や項目を探しましょう。
“経営理念” や “ミッション” というメニューが用意されている場合もありますし、トップページに記載されている場合もあります。
「わたしたちの使命」のような文言で書き始められている文章があればそれです。
とりあえず、「その会社が自分語りをしている箇所」を探してみましょう。
Step3 : 「経営理念」や「ミッション」をしっかりと読みこむ
「経営理念」や「ミッション」を見つけられたら、一旦それらを隅から隅までしっかり読みこみましょう。
そして読み終わったら、もう一度読み返しながら以下の項目を埋め、「その会社のプロフィール」をつくっていきましょう。
- なにを目指している会社なのか
(どんな社会を実現したいのか) - そのために展開している事業内容
- その目標のために力をいれていること
- その目標達成のために求めている人材像
ちなみにこのパートでは、できる限り簡潔に、ただし情報にもれがないように記載していきます。
ですので、それぞれの項目ごと時間をとって丁寧に作成しましょう。
あとで見返したときに、このプロフィールを読むだけでどんな会社であるかを説明できるくらいに情報がまとまったら、次の手順に進みましょう。
次に必要なアクションについて
お疲れ様でした!
ここまでを終えることができたら、まずは志望動機を作成するための下準備にして最も重要なプロセスである、「企業研究 (ホームページ研究)」が終了です。
この Step4 で作成した「プロフィール」をもとに、以下のページで「志望動機の枠組み」を作成していきましょう。