『「志望動機」や「自己PR」になにを書けばいいかわからない』とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
「志望動機」や「自己PR」はどの会社にエントリーするにしても必ずといっていいほど聞かれる重要な質問項目です。
そんな本項目ですが、実は「あなたの会社で働きたいんだ!」という熱い想いと、「なにかの資格や部活動経験」をアピールすればよいものではありません。
今回は、大手外資系IT企業で中途採用担当経験もある筆者が、「志望動機」や「自己PR」でのアピールポイントの決め方についてをご紹介したいと思います。
結論 : その会社の「ミッション」や「経営理念」をもとに決める
先に結論からお伝えすると、志望動機や自己PRでアピールするポイントは、志望している会社の「ミッション」や「経営理念」をもとに決定することをおすすめします。
会社のミッションや企業理念は、それぞれの会社のホームページ(主に採用ページか企業情報ページ)に必ず載っている情報です。
では、なぜその会社のミッションや企業理念をもとに決定するのがよいのかについて、以降の項目で説明させていただきます。
採用担当はなにを基準に採用を判断している?
突然ですが、あなたは人事や面接官がなにを基準に採用を判断しているかを考えてみたことはありますか?
毎年たくさんの候補者の方々のエントリーシート(ES)や面接をしている採用担当ですが、もちろんなんとなくの感覚で採用・不採用を判断しているわけではありません。人の人生にかかわる重要な決定なので、しっかりとした軸をもって判定しているのです。
ではなにを判断基準としているのかというと、それは「その候補者の方が自分の会社にマッチする人材であるかどうか」です。
「会社にマッチする人材」の判断基準とは
では次に、「会社にマッチする人材」がどういう軸で判断されるかについてを見ていきましょう。
ずばり「会社にマッチする人材」というのは、大きく以下の2つの項目を満たしている場合に「マッチする」と判断されます。
- その会社が目指しているゴールや、持っているビジョンに共感していること
- その会社が求める人材の要素をもっていること
どういうことかについて、ひとつひとつ見ていきましょう。
1. その会社が目指しているゴールや、持っているビジョンに共感していること
それぞれの会社は、日々「会社のゴール」を達成するために仕事をしています。
「ITの力で人々の夢をかなえるため」、や「ITの力で個人や組織がより多くのことを達成できるようにする」など、企業ごとに事業をする目的を必ず持っています。それがないと事業をする意味がないですもんね。
そして会社全体は、このゴールやミッションに沿って事業やサービスを展開しています。たとえ部署が違って、仕事内容が違っていたとしても、目指すミッションは共通なのです。
つまり、この「会社のゴール」に共感していなければ向かっていく方向が違ってしまうので、「会社のゴール」や「会社のミッション」に共感していることはとても重要なのです。
2. その会社が求める人材の要素をもっていること
さて、会社のゴールやミッションを達成するために働きたいという気持ちがわかっても、実際にそれを目指していけるような要素をもっていなければ、最悪の場合なにもできずにおわってしまう可能性もありますよね。
ですので、「その会社が求める人材の要素をもっている」必要があるのです。
なお、求める人材の要素も会社ごとに異なりますが、「成長する考え方をもっていること」や、「挑戦を続けられる人」のような要素ですね。
もちろん、最初からエリート社員のような要素を持っている必要はないので、求められている要素をもっていることをアピールし、入社したあとの飛躍の可能性をにおわせることがとても重要になります。
中途採用の場合には、職種によっては「特定の資格」や「一定年数の職務経歴」が求められている場合もあります。ただこれは、記載されているだけで必須でない場合もあるので、それだけであきらめず、積極的に各印や応募をして、自分自身をアピールしていきましょう。
「会社のゴール」や「求める人材」の確認方法とは
ではさいごに、「会社のゴール」や「求める人材」をどこから知ることができるのかについてご紹介します。
上で紹介してきたような「会社のゴール」や「求める人材」は、企業のホームページ内の『ミッション』や『経営理念』というページや、採用メッセージ内に記載されています。わかりやすく書いている企業や、絶妙に文章の中に忍び込ませている場合もあるので、志望している企業のホームページは隅から隅までしっかりと読み込みましょう。
ここから読み取った「会社のゴール」や「求める人材」をもとに、「志望動機」や「自己PR」でこれを満たすようなアピールポイントを書くようにしましょう。
さいごに
今回は、志望動機や自己PRでアピールする内容の決め方についてをご紹介しました。
企業ホームページの研究というのは、就活や転職に力を入れている方でも意外とやっていないことがあり、にもかかわらず、内定を勝ち取るうえではとても重要な対策になります。
ぜひ今回のページで紹介した対策をとりいれ、内定の可能性を高めていきましょう。