結論から言うと、外資企業、日本企業に関係なく、エンジニアはある程度の英語力は必要だと思います。
今回は、「エンジニアになぜ英語力が必要なのか」という説明と、「持っておきたい英語のスキルやレベル」についてご紹介したいと思います。
エンジニアと英語の関係性とは?
エンジニアの仕事と英語は、きっても切り離せない関係にあります。
その理由は多数ありますが、「エンジニア」という職種に絞って言うと、主に下の3つの理由があげられます。
- プログラミングは英語で記述する必要があるから
- ITに関する用語の中には、英語由来の用語がたくさんあるから
- プログラミングに関する情報は、圧倒的に英語でかかれたものが多いから
理由その1 : プログラミングは英語で記述する必要があるから
まず一つ目に、プログラミングはすべて英語で記述する必要があります。
for 文、while 文、if 文という構文から、float、int、randomなどの型名やメソッド名などもすべて英語で記述、理解する必要があります。
プログラミングを行うにあたって、事前に使用するすべての英単語を知っておく必要はありませんが、少なくとも使用する基本的な用語の意味くらいは都度調べて覚えておくとよいでしょう。
理由その2 : ITに関する用語の中には、英語由来の用語がたくさんあるから
二つ目に、IT業界には英語由来の用語がたくさんあるからです。
例えば、クライアントやサーバー、ビルドやラッパーなど、カタカタ用語が他の業界と比較してとてもよく出てきます。
これもIT業界で使用される英単語をすべて事前に知っておく必要はありませんが、少なくとも英語に対してネガティブな印象を持っているとこれらの知識を吸収することが難しくなるので、できるだけ英語には慣れておくのがよいでしょう。
理由その3 : 技術に関する情報は、圧倒的に英語でかかれたものが多いから
最後の理由は、「技術に関する情報は、圧倒的に英語でかかれたものが多いから」です。
個人的には、これがエンジニアにとって英語ができることの最大のメリットだと思います。
たとえば、プログラミングをしていると毎日のようにエラーに直面します。それを解決するためにグーグル検索などでキーワードを入力すると、解決に繋がる記事がいくつか表示されると思います。
とても一般的なエラーの場合には、日本語で検索した場合にも解決してくれる記事に出会うことができるのですが、あまり遭遇する機会が少ないエラーについて調べる場合だと、これがなかなかきれいにヒットする情報がでてこないのですよね。
しかし、同じエラーについてを英語で調べてみると、世界規模だと自分と同じエラーで苦しんでいる人がいるものなのです。
また、プログラミング言語の文法に関する知識や、APIの使用方法などについても、圧倒的に英語で書かれたものが多いです。日本語翻訳することで読めるようにはなるのですが、翻訳だと意味がよくわからない風に訳されてしまい、かえってわかりにくいものもあります。
このように、英語でドキュメントを読むことができる知識をもっているだけで、「仕事のスピード」や、「吸収できる知識量」に大きな差が生まれるのです。
エンジニアが持っておきたい具体的な英語力とレベルとは?
ここまで、エンジニアにはなぜ英語力が必要なのかという説明をしてきましたが、では具体的にどのような種類の英語力がどれくらいのレベルで必要なのでしょうか。
結論からいうと、ひとまず英語の「リーディング」力を身につけておけば、エンジニアとして仕事をする上で英語に困ることはないかと思います。もちろん、外資系企業で働く場合や、海外のエンジニアとやりとりする場合はそれ以外のスキルも必要になりますが、日本でエンジニアとして仕事をしていく場合には、まずはリーディングができれば十分だと思います。
英語力の目安としては、TOEIC で600 ~ 700 点くらいのスコアがとれるくらい学習しておくことで、仕事をしていくうえで必要な英語力は補えるかと思います。もちろん、英語力は持っているだけ有利に働くので、時間に余裕のある方はもう少し上を目指すのもありかと思います!
さいごに
今回は、エンジニアと英語との関係性や必要性についてのご紹介をしてきました。
実際に筆者もエンジニアとして働いてみて、英語ができることで仕事がスムーズにいった場面や、バグを解決するのに英語力が役立った経験はたくさんあります。
IT関連の勉強だけでもたくさんあるので大変ではありますが、ぜひ、自分のためになる「自己投資」として、英語力についても身に着けることを目標にしてみてはどうでしょうか。